2022年4月3日日曜日

レンズの話 〜Planarはいいぞ〜

 こんにちは。新年度も、てくねちおです。


 今回の記事でもカメラの話をしましょう。前回と連続してカメラの話になってしまうのも申し訳ないような気もするのですが、まあ、ブログは自由であるべきです。



 今回の題材は、Carl Zeiss(カール・ツァイス)社のPlanar(プラナー)と呼ばれるレンズです。このタイプのレンズは長い歴史を持っており、特にオールドレンズとして親しまれているのはコンタックスマウントのものなのだそうですが(本当か?)、詳細については割愛します。これがどんなレンズなのか、ということについては、他の情報源を頼ってみてください。

 私が持っているのは、Planar T* 1.4/50と、同じく1.4/85のEFマウントモデルです。コシナ社が製造しているシリーズです。開放絞り値が1.4、焦点距離がそれぞれ 50 mmと85 mmの マニュアルフォーカスしかできない単焦点レンズですが、EFマウント対応モデルのため絞り環は無く、電子制御絞りになっています。

こんなレンズです。EOS 5D(初代)と。

 このレンズには以前から思い入れ−というより憧れ−があり、最近になってようやく手にすることができたので、昔の自分に自慢してやりたい気分です。どうして憧れていたのか、ときちんと説明するのは難しいところがあります。見た目がかっこいいから、とか、玄人っぽいから、とか、Zeissだから、とか、開放絞りが明るいから、とか、まあいろいろあります。今でこそ、光学性能を大きく高めて寸法も重量も大きくなった高級単焦点レンズが多数販売されるようになりましたが、このレンズに強く興味を持っていた頃はそういった高級単焦点レンズがそう多くはなく、比較的高級なレンズでした(今でもそう安いわけではありませんが)。それでいて、値は張るものの大きかったり重すぎたりしない感じです。低価格でそこそこ使えるが画質がそう良いわけでもない「撒き餌レンズ」などからステップアップするのによさそうな価格帯・性能だったわけです。

 (こうやって理由を文章にしてみると、自分の考えていたことの根拠がいかに浅はかなものであったかを思い知りますね。)


 で、まあ、手に入れて使ってみた感想なんですが、やっぱりいいですね。ずっと欲しかったレンズだから、というのが大きいような気がしますが…。

 私としては、絞り開放で使ったときの周辺減光とout-of-focus領域の独特のボケの感じ(口径食が大きく出る)が特に好きです。反対に、F5.6くらいまで絞ればシャープな描写が得られるようになります(多くの単焦点レンズがそうであるように)。やはり、大口径の単焦点レンズですから、開放絞り付近で使うことがほとんどです。狙ったところに焦点をしっかりと合わせることができれば、このレンズの特徴的なボケを利用して、印象的な写真を撮ることができます。

 EFマウントのレンズなので、一眼レフカメラで使うことが想定されているものと思われますが、マウントアダプターを介してミラーレスカメラに装着すれば、ピーキング機能を利用することで精密なピント合わせができるようになるのも良い点です。マニュアルフォーカス専用のレンズですから、ピントリングの回転角が大きく、フォーカスしやすいのが良いですね(その分動きものへの対応が難しくなるのは致し方ない)。

EOS 5D + Planar T* 1.4/85 ZE, F1.4, 1/3200s, ISO100

EOS 5D + Planar T* 1.4/85 ZE, F11, 1/100s, ISO100

EOS 5D + Planar T* 1.4/50 ZE, F1.4, 1/4000s, ISO100

EOS 5D + Planar T* 1.4/50 ZE, F8, 1/200s, ISO100


 駄作だらけではありますが、この週末に満開の桜を見に行きましたので、作例がてら掲載しました。最後の鳥居は正月の初詣の時に撮ったものです。画面外にお天道様があったみたいで、盛大なフレアが発生しています(苦笑)。今更こんなレンズのレビューをしたところで誰が参考にするのかしら、と思いつつ。


 道具を持つ喜びを大切にしたい、てくねちおでした。


参考リンク:

Carl Zeiss社の製品ページ

コシナ社の製品ページ

プラナー - Wikipedia

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