2022年1月15日土曜日

説得力のある文章が書けない

 こんにちは。大学入試とは縁のない人生を送ってきた、てくねちおです。


 わざわざ取り立てて言うまでもないことですが、私は文章を書くのが得意ではありません。いったいどうしてこうなってしまったのでしょう?


 中学生の頃には毎日ブログを更新していたり、恥ずかしながら、今でもこうしてブログに文章を書き残したりしているわけですが、どうも文章を書くのが上手にならないのです。例えば、自分の考えを説得力をもって表明したり、他人の心を動かすようなことを言ったり、というのが、なかなか難しい、というのが最近の実感です。

 インターネットの海を漂流してみても、文章を書くことを業としていない人たちだって、わかりやすく説得力のある記事を書いていることがまれによくあります。論理的な文章や科学的な文章を書くための作法は太古の昔から言い伝えられているところがありますし、まして現在では、良質な資料がアクセスしやすいところにたくさんあるようです。また、書く能力は訓練によって鍛えることが可能です。


 どうして、私は文章がうまく書けないままなのでしょうか?理由はいくつか挙げられそうです。

 1:そもそも書く訓練が足りていない

 私は努力を怠る人間です。反復練習を嫌い、ぶっつけ本番に挑むことが多いです。例えば、ブログ記事を書いたとしても、あまり推敲はしないし、振り返って良くないと思った点もすぐに忘れてしまい、次に生かそうとしないという姿勢があるのでしょう。

 2:他人の書いた文章を読む機会が少ない

 私は幼少期から読書をしない人間でした。集中力がなく、文章を精読せず斜め読みで済ませてしまい、主張を誤解してしまうことも多々あります。自分で文章を書くという訓練も必要ではありますが、他人の書いた(できたら良質の)文章を読み、吸収するという経験に乏しいです。

 3:主張の根拠があいまい

 自分の考えの根拠が自分の考えである(と取れるような言い回しの主張をする)、ということがよくあります。これは一つ前の項目と重なることがありますが、他人の書いた文章をよく読まないし、それを不正確な理解のまま引用してしまい、根拠が曖昧な主張をしてしまいがちです。これでは、いくら聞こえの良いことを言ったって、説得力などあったものではありません。

 4:外部から評価されるのを嫌う

 自分から出たものが外部から評価されることに恥ずかしさを感じます。学生時代には、外部へ発表する文章を作成して、先生に添削してもらう機会が何度もありましたが、その添削がなんとなくいやで、締め切りギリギリまで書類を見せない(そもそも作っていない)、ということがしばしばありました。独りよがりの文章を書くだけでは、文章を作成する能力は向上しないのではないでしょうか。


 …という感じで、自分を貶めることはいくらでもできるのですが、それがわかっているなら直す努力をすればいいじゃない、というのが本記事の読者の感じるところでしょう。上手な文章を書くために、多少なりとも意識を向けていけたら……いいですね……。文章を書く能力は才能による部分も大きいという典拠不明の話を聞いたこともありますが、そんなことを言ってしまったらどうしようもありません。才能が無くたって、才能が無いなりのやりかたがあるのです。


 そうは言っても、私だって多少、論理的な文章を書くためのお勉強はしてきたつもりです。この話の流れで紹介したのではなんの宣伝効果もない(というよりもむしろ逆効果なのでは)と思いますが、おすすめの書籍をご紹介します。

○ 木下是雄『理科系の作文技術』(中公新書)

 言わずと知れた大ベストセラー。例文の内容は分野が偏り気味だし少々古めかしいところがありますが、簡潔でわかりやすい文章を書くためのエッセンスが詰まっています。

○ 更科功『理系の文章術』(講談社ブルーバックス)

 かたや2020年に発表された書籍です。わかりやすい文章とは何か、というところから、論理的な文章、科学的な文章の書き方について、簡単な例示や例題を交えて書かれています。現代的でわかりやすいです。

○ 飯間浩明『非論理的な人のための 論理的な文章の書き方入門』(ディスカヴァー携書)

 実は読み終わっていない本。こちらは文系の学生向け?の書籍です。論理的とはどういうことか、というところの平易な説明からしてくれる、やさしい本です。

○ 結城浩『数学文章作法 基礎編』『数学文章作法 推敲編』(ちくま学芸文庫)

 『数学ガール』シリーズでおなじみ、結城先生の著書。「数学文章作法」と銘打たれているものの、論理を扱う文章の書き方について、やさしく説明なされています。こちらもわかりやすい。

 このブログの読者のどなたかのお役に立てたら、それはとっても幸せなことです。


 本日の一曲。レミオロメンの「紙ふぶき」。「ああ、答え待って、意味探して、何もせずぼやいて」という歌い出しがとても好きです。そういえば昔、私にもレミオロメンに夢中だった頃がありましたね。



 どこまで伸びるかな、てくねちおでした。


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